レモンと lemon
レモンという単語から真っ先に連想する言葉は何でしょう?
- 黄色
- 酸っぱい
- ビタミンC
- ??
レモンは青春や初恋のイメージに重ねられることも多いので、どちらかというと「よいもの」というイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
梶井基次郎の「檸檬」や高村光太郎の「レモン哀歌」に出てくるレモンには鮮烈でみずみずしいイメージがあります。
一方、英語の lemon にはそのようなイメージとかけ離れた意味があります。
もしちょっと怒りながら “I bought a lemon.” と言う人がいたら、その人が買ったのはレモンではないのかもしれません。
辞書の中をのぞいてみましょう。
lemon
- fruit with a hard yellow skin and sour juice. It grows on a lemon tree. Lemons are citrus fruits
- a bright yellow colour
- something that you buy, especially a car, that does not work properly
- someone who is stupid or not effective
3にあるように、英語の lemon には「役に立たないもの、欠陥車」という意味があります。
一瞬「なぜ?」と思うものの、改めて考えれば、レモンはすっぱいだけで役に立たないと思う人がいても不思議ではありません。日本人でもレモンをがりがりかじる人は少ないでしょう。
あるいはイタリアのようにレモンを料理にたくさん使う国ではまた違った評価があるのでしょうか?