気をつかう
先日ふとわからなくなってしまったのが、「相手に気をつかう」と言うときの「つかう」の漢字表記。
気を遣う?
感覚的にしっくりくるのは「気を使う」なので、いつもなら迷いなくこちらを選びます。
ただこのときは参照していた文章の中に「気遣い」という表現があったので、何となく迷いが生じてしまいました。
たしかに「気遣い」と名詞にする場合は「使」ではなく「遣」の字を用います。
ならば「気を遣う」の方が本来の表現なのではないか?
そんなことを考え始めたら、何が正しいのかわからなくなってしまいました。
念のため、辞書も調べてみました。
きづかい[気遣い]ーヅカヒ(名・自サ)
①いろいろと〈気をつかう/心配する〉こと。
「健康へのー・母へのやさしいー」
②〔「…するーはない」の形で〕〔悪くなる〕おそれ。
「失敗するーはない」
「三省堂国語辞典 第七版」
「気遣い」の隣には、こんな見出し語も。
きづかう[気遣う]ーヅカフ(他五)
いろいろと〈気をつかう/心配する〉。
「安否をー」
「三省堂国語辞典 第七版」
「気遣い」という名詞だけでなく、「気遣う」という動詞にも「遣」の字を用いるんですね。
だとすると「気を使う」はやはり間違いなのだろうか、、、
でも「気を使う」の方が自然な気がするけど、、、
などと、あれこれ考えてしまいます。
「気をつかう」がそのまま辞書に出ていればよいのですが、単語ではなく句なのでおそらく出ていないはず。しかし念のために調べてみると、、、発見!
気を使う 句
あれこれと心をはたらかせる。
「身だしなみにー・相手にー」
「三省堂国語辞典 第七版」
やはりこちらは「気を使う」の表記になっています。
なぜ「気遣い/気を使う」という漢字の使い分けが生じるのか?という疑問は残るものの、とりあえず「気を使う」が間違いではないとわかっただけで満足。
上記の疑問は今後の検討課題として残しておきたいと思います。
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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