脳トレーニングとしての外国語学習

英『BBC News』のウェブサイトに、バイリンガル(二言語話者)の人は認知症の発症が遅れるという記事が出ていました。

BBC News – Speaking a second language may delay dementia

People who speak more than one language and who develop dementia tend to do so up to five years later than those who are monolingual, according to a study.

(ある研究によると、2つ以上の言語を話す人は、1つの言語しか話さない人と比べて、認知症の発症が最大5年程度遅れる傾向がある。)

外国語の使用には思わぬ副産物があるということでしょうか。

実際、外国語を使っているときというのは、脳の普段使っていない部分を絞っているような感覚がありますね。

そのことは脳のトレーニングにもつながっているようです。

The researchers suggested bilingual switching between different sounds, words, concepts, grammatical structures and social norms constituted a form of natural brain training, which was likely to be more effective than any artificial brain training programme.

(研究者たちは、二言語間で「音声、単語、概念、文法構造、社会規範」を切り替えることは、自然な脳トレーニングになると提唱している。それはどのような人工的な脳トレーニングよりも効果的であるとみなされている。)

一時期、日本でも脳トレーニングがブームになったことがありました。

このニュースを見る限り、脳トレーニングの代わりに「新しい外国語を学んでみよう!」という発想もありなのかもしれません。