viridian(ビリジアン)
小学生の頃、図工の時間に使っていた絵の具には「あお」や「あか」など普通の色に混じって「ビリジアン」という緑系の色がありました。
今、思い返してみると、ビリジアンというのは何だか不思議な名前。
あれは英語なのかな?と思い、辞書を調べてみたら、きちんとのっていました。
viridian
ビリジアン<酸化クローム(Cr2O3)の水和物から成る青緑色の顔料>;その色
『ジーニアス大英和辞典』
viridian
- a bluish green pigment made from a form of chromic oxide (color)
- a bluish green color.
『Wiktionary』
化学的な話はわかりませんが、辞書の定義によると、ビリジアンというのは「青みがかった緑」。普通の緑とは少し違うんですね。
さらに調べてみると、この viridian はラテン語で「緑」を意味する viridis に由来するのだとか。
もともと緑の意味だった単語が、どういう経緯で「青緑」になったのかはわかりません。
ただ今の自分にとっては、ビリジアンという単語は子どもの頃の時間を思い出させてくれる、どこか懐かしい響きを持った単語です。
今の子どもたちが使う絵の具にもビリジアンは入っているのでしょうか?
それはわかりませんが、こんな風に過去と未来をつないでくれる色が一つでも入っていたらよいなと思います。