Misdelight
人の生きる喜びというのは、人の役にたつことであったり、他者とつながることであったり、自分を成長させることであったり。
そんな本質的な喜びの裏には、人に言えないような喜びも抱えているのが人間というものではないでしょうか。
例えば、他人の不幸を喜ぶということ。
どんな人格者であっても、ふとした隙にそういう気持ちが入り込んでくることもあるはず。
このところ世間を騒がせている様々なニュースを見ていると、特にそんなことを感じます。
そのような人間の性質を表すのに、ぴったりの英単語が一つ。
Misdelight(名詞)よくないことに喜びを感じること
…周りから仏様のような人だと思われている人でも、嫌な隣人の家が火事になってしまったら、密かにぞくぞくしてしまったりする。…
『そして、僕はOEDを読んだ』P.162
たった一つの単語なのに「確かに人間にはそういうところがあるな」ということを思い起こさせてくれる鋭い単語だと思います。
今はもう使われていない古い単語ですが、誰しも心の中を覗いてみれば、直視したくないような misdelight を一つや二つくらいは見つけることができるのではないでしょうか。