さましていなければ「白湯」ではない?

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朝起きると、まずは一杯の「白湯(さゆ)」を飲むことにしています。

起き抜けの乾いた体に少しずつ水分が染み渡っていく感覚が気持ちよく、次第に頭もすっきりとしてきます。

ところが、最近この白湯の定義に疑問が生じました。

私はお湯を沸かして比較的熱いままの状態で飲んでいるのですが、その話を同僚などにすると「白湯というのは、さました湯のことなのでは?」と言う人がいるのです。

もちろん私も沸騰直後の湯をそのまま飲んでいるはずはなく、少しはさました(というか自然にさめた)ものを飲んでいます。

ただここでのポイントは、白湯というのは意図的にさましたものを指すのかどうかということ。

この疑問を明らかにするため、手持ちの国語辞書を引いてみました。

さゆ【白湯】

飲用のための、沸かした湯。

「新明解国語辞典 第七版」

さゆ【白湯】

わかしただけで、何も入れない飲用の湯。

「ベネッセ表現読解国語辞典」

さゆ【白湯】

わかしただけで、何もまぜないで飲む湯。

「角川必携国語辞典」

さゆ【白湯】

味をつけたり、ほかのものを入れたりしない、ただの湯。

「三省堂国語辞典 第七版」

さゆ【白湯】

何もまぜない湯。

「広辞苑 第五版」

調べた範囲では、語釈に「さます、さめた」と入っている辞書はありませんでした。

むしろ「何も入れない」ことを白湯の本質としている辞書が多いようです。

これを見る限りは、意図的にさましていないものも含めて白湯と呼んでよいと思うのですが、どうなのでしょう?

 
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