フィンランド語学習記 vol.31 − 動詞の活用をほんの少し
フィンランド語教室15週目のレポート。
前回までの授業で扱った表現をもとに、瞬間フィン作文(?)の練習をしていきます。
すなわち、先生が出したテーマに基づいて、瞬間的にフィンランド語の文章を言ってみたり、隣の人に質問をしたりします。
例えば「リーサは今どこの国にいますか?って言ってみて」と言われて、
Missä maassa Liisa on nyt?
と言ってみたり、「隣の人に、あなたは東京に住んでいますか?って聞いてみて」と言われて、
Asutko sinä Tokiossa?
と聞いてみたりします。
これをたくさんやると、それなりにぐったりしてくるので、ほどよい負荷がかかっているのでしょう。
作文はノートに書くものという先入観がありますが、この瞬間フィン作文もなかなかよい練習になっていると思います。
さて、今回の授業では asua(住む)という動詞が導入されていましたので、簡単にまとめておきましょう。
asua はいわゆる辞書形ですので、実際の文章では次のように活用します。
一人称単数 | asun | 一人称複数 | asumme |
二人称単数 | asut | 二人称複数 | asutte |
三人称単数 | asuu | 三人称複数 | asuvat |
文章の中に入れてみると、こんな感じ。
Sinä asut Tokiossa.(あなたは東京に住んでいます)
Hän asuu Tokiossa.(彼/彼女は東京に住んでいます)
Me asumme Tokiossa.(私たちは東京に住んでいます)
Te asutte Tokiossa.(あなたたちは東京に住んでいます)
He asuvat Tokiossa.(彼ら/彼女らは東京に住んでいます)
『フィンランド語文法ハンドブック』によると、フィンランド語の動詞は語幹の求め方によって6つのタイプに分かれ、asua はタイプ1に分類されるとのこと。
ただしどのタイプでも人称語尾(太字部分)の形はそれほど変わらないようですし、名詞/形容詞の格変化に比べればいくぶん覚えやすいでしょうか。
とはいえ、この6種類がさらに過去形になったり、完了形になったりする訳なので、実はそう簡単な話ではありません。
6種類の人称変化を学んだといっても、英語で言えば[play – plays][study – studies]の変化を学んだだけで、[write – wrote – written]の変化には全く踏み込んでいないのでした。だとすると、この先にはまだまだ深い森があるのでしょう。