フィンランド語学習記 vol.485 − 分詞構文の作り方(1)
先日のフィンランド語教室では次のような文を扱いました。
Seppo sanoi Pekan olevan kotona.
Pekan が Pekka(ペッカ)の属格だということはわかりますが、その次の olevan の正体がわかりません。
ただテキストには、さきほどの文は次の文と意味が同じと書いてあります。
Seppo sanoi että Pekka on kotona.
こちらはすでに習った että 節の文。「セッポは、ペッカが家にいると言った」という意味になります。
二つの文を並べて比較してみましょう。
(1) | Seppo sanoi | että | Pekka | on | kotona. |
---|---|---|---|---|---|
↓a | ↓b | ↓c | |||
(2) | Seppo sanoi | × | Pekan | olevan | kotona. |
(1)の文から(2)の文を作る際には、3か所の書き換えが必要。
a. että を外す。
b. että 節の主語を属格[-n]の形にする。
c. että 節の動詞を分詞(*)の対格[-n]の形にする。
b. että 節の主語を属格[-n]の形にする。
c. että 節の動詞を分詞(*)の対格[-n]の形にする。
*今回は能動現在分詞の形。分詞が主節の動詞よりも過去の出来事を表す場合には過去分詞を用います。
この(2)の形をフィンランド語では分詞構文と呼ぶそうです。
分詞構文は基本的に書き言葉で使われる形なので、日常会話の中に出てくるケースはあまりないとのこと。
それならば、思ったよりもハードルは低いかもしれません。
明日のエントリーでは、引き続きこの分詞構文について見ていきたいと思います。