山歩きのきろく(1)− くもり空の金時山[2017.09]
ふと山歩きの記録を書いてみたくなったので、先週訪れた金時山のことを書いてみようと思います。
一応タイトルに(1)と振ってみましたが、(2)があるのかどうかはわかりません。
金時山は箱根の北端、神奈川と静岡の県境にある標高1,212mの山です。
金時山への行き方
手持ちのガイドブックやネット上の情報は東京から来る人を想定しているため、新宿発の小田急箱根高速バスに乗ることをおすすめしていることが多いです。
料金的にも、登山口まで乗り換えなしで行けるというアクセスの面でも、都内から行くなら高速バスを使うのがベストとのこと。
ただ自分のように横浜近辺から行く場合は、JR東海道線で小田原へ、そこで小田急の箱根登山鉄道に乗り換えて箱根湯本駅へ、さらに箱根登山バスに乗り換えて登山口へと乗り継いでいくことになります。
(後から知ったのですが、小田原から直接登山口まで行くバスもあるみたいですね。)
当日
朝8時に自宅を出発。
遅い!と思われるかもしれませんが、今回は登下山で3時間くらいの工程なので、そんなに急ぐこともないのかなと。当日の天気は薄曇り。
なお金時山には複数の登山口があり、今回は乙女峠の近くにある登山口から登ろうと思っていました。
ところが箱根湯本駅のインフォメーションで聞いてみると、箱根湯本駅から乙女峠へ向かう直通バスは8:50発と9:10発の二本しかないとのこと。
時計を見るとこの時点ですでに10時! 完全に出遅れてしまいました。
ただ他の登山口の近くまで行くバスはあるようなので、予定を変更してそちらへ向かうことに。(このあたり、かなり適当です。)
バスに乗って箱根のつづら折りの道をゆらゆらと。目的のバス停である仙石(せんごく)に着く直前に「乙女峠はこちらで乗り換えです」という車内アナウンスが聞こえました。
なるほど。直通バスがないというだけで、ここで乗り換えて乙女峠に行くことはできるんですね。それならば初志貫徹で乙女峠へ。
途中トンネルに入る前に「トンネルを抜けると静岡県に入ります」との車内アナウンス。今回、県をまたぐという意識は全くなかったのですが、ここで一旦静岡へ抜けることになるんですね。
そんなこんなで乙女峠バス停に着いた頃にはもう11時。
晴れていればここから富士山が見えるようなのですが、あいにくこの日は曇り模様。
「静岡県へようこそ」の看板がありました。
まだ一歩も登っていませんが、目の前に団子屋さんがあったので、さっそく休憩。
お茶のサービスもあって嬉しい限り。
一服して、ようやく乙女峠登山口へ向かいます。ここから山頂までは75分の表示。
この日は平日だったせいか、他の登山客の姿は見えません。
(時間が遅かっただけという説もあります。)
登山口から乙女峠までは岩がごろごろした道。30〜40分ほど歩いて乙女峠に到着。
ここから先はかなり急な登りが続きます。スニーカーなどで来てしまうとかなり大変かもしれません。
さきほどの乙女峠から20分ほど歩いて、長尾山頂に到着。
山頂とは言っても眺望はなく、周囲を木に囲まれた小さな広場のようになっています。
長居する雰囲気ではないので、どんどん先に進みます。
視界は不良。
ここからは一旦下り道。目的の山頂に着いていないのに下るというのは何だか損をした気分。結局はその分登り返さなければならないので。
長尾山頂から30〜40分ほど歩いて、ようやく山頂の茶店らしい建物が見えてきました。
そしてついに山頂へ到着!
しかし一面に靄がかかっていて、全く見晴らしはありません。
晴れていればここから富士山がきれいに見えるようなのですが、、、
まあ仕方ないということで、バックパックを下ろして一休み。
二件ある茶店では軽い食事もできるようですが、あまりお腹が空いていなかったので、手持ちのラスクとレーズンパンをつまみます。
また山頂にはきれいな有料トイレ(100円)もありました。
20〜30分くらい休憩して、下山ルートへ。
帰りは登ってきたルートとは逆側の金時登山口バス停に近い登山口を目指して下りていきます。
「金時登山口」というバス停の近くにある登山口なのですから、こちらがもっともメジャーなルートなのでしょう。
尾根歩きの途中で麓の様子が見えました。うれしい!
当然下りの方がペースは早く、14時過ぎには下山完了。
頂上にいた20〜30分も含めて全体で3時間程度のコースでした。
そろそろお腹も空いてきたなと思っていたところ、登山口から国道138号に出たところにラーメン屋さんがあったので入ってみることに。
お店の雰囲気もよく、おいしくしょうゆラーメンをいただきました。
この後、バスで箱根湯本に戻ったら、ついに小雨がぱらぱらと。
しかし山登りの締めくくりはやはり温泉ということで、箱根湯本駅から歩いて数分のところにある日帰り温泉へ。
なぜか浴室に一人も人がおらず、入ってから出るまで貸切状態。箱根の温泉は初めてでしたが、とてもよいお湯に大満足。ゆっくりしてから帰りました。
この日は終日曇天だったので、次回はぜひ山頂から富士山が見えるような晴天の日に再挑戦してみたいと思います。