lollygag
秋から冬へと向かうこの時期に一度は思い出すのがアリとキリギリスの話。
夏は歌って過ごしていたキリギリスたちも、そろそろしんどくなってきた頃かもしれません。
日本人の多くは勤勉を美徳とするアリタイプなのかもしれませんが、ひねくれ者の自分はキリギリスにシンパシーを感じてきました。
あくせく働くだけが人生じゃないし、のらりくらりと生きたっていいじゃないですか。
のらりくらり(副・自サ)
①要点をはっきりさせないようす。ぬらりくらり。
「ー(と)言いのがれる」
②なまけて何もせずに暮らしているようす。
▽のらくら。
「三省堂国語辞典 第七版」
さて先日、この「のらりくらり」の②の意味を日本語が母語ではない人に説明しようとしたのですが、なかなかぴったりの表現が思いつきません。
和英辞書に出てくる idly, aimlessly などの副詞は、どうもしっくりこない気がします。
その場はギブアップし、自宅に帰ってからもう少し調べてみたところ、これはどうだろう?という単語を見つけました。
lollygag (also lallygag)
VERB
North American
informalSpend time aimlessly; idle.
‘she goes to Arizona every January to lollygag in the sun’
意味もさることながら、ロリギャグという音の響きには何となく、のらくら感(?)が含まれているような気がしませんか。
独特な語感で一度聞いたら記憶に残る英単語です。
ひとつ残念なのは当然一般的に使われている単語ではないということ。
例文にあるように冬にアリゾナの太陽の下で lollygag するような人が増えれば、この単語ももっと普及するのでしょうか。