The golden age was never the present age.

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忙しい毎日を過ごしていて、ふと立ち止まったときに、
「今、自分が2016年を生きている」という事実に軽い驚きを感じることがあります。
子供の頃には、21世紀というのは遠い未来のように思えました。
しかしその未来を今まさに生きているという実感のないままに、変わらない日常を過ごしています。
そんな21世紀の2016年の3月11日という日に来し方を振り返ってみれば、自分にとっての黄金時代はもう過ぎ去ってしまったと感じる人もいるかもしれません。
辞書で黄金時代(=golden age)という表現を調べてみると、次のような語義がのっていました。
golden age
golden age (of something) a period during which something is very successful, especially in the past
「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」
この語義によると黄金時代というのは主に過去を表す言葉だということになっています。
人間というのは結局ノスタルジーの生き物なので、未来よりも過去を振り返ってあの時はよかったという思考にとらわれがちであるのかもしれません。
また英語にはこんなことわざがあります。
(黄金時代が現代であったためしはない。)
黄金時代というものが過去に確かにあったのなら、今生きているこの一瞬一瞬、一日一日も未来から見た黄金時代であるかもしれないのに、なかなかそのように感じられないというのはヒトの思考の不思議なところであるように思います。
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