「俎橋」は何と読む?
先日、九段下のあたりを歩いていたら、こんな地名の表記を見つけました。
読めない!
しばらく考えてみたのですが、読めないものは読めません。
読めない漢字は検索することもできないので、国語辞書アプリの手書き機能を使って調べてみました。
すると俎は「まないた」と読むことが判明。
このあたりをよく通る人にとっては常識なのかもしれませんが、馴染みのない人にとっては難読漢字の一つではないでしょうか。
改めて「漢字源」を調べてみると次のような説明が出ていました。
解字
会意兼形声。且〔シャ〕は平らな台を示す一印の上に、物を積み重ねたさまを描いた象形文字。俎〔ソ〕は「積み重ねるさま+音符且」。且が、その上に重ねる→かつ、の意の接続詞となったため、俎がその原義をあらわすようになった。
「漢字源」
なるほど。そういう成り立ちの漢字なんですね。
現代においては、俎(まないた)よりも俎上(そじょう)という熟語として使う機会の方が多いかもしれません。
俎上に載せる
問題にする。
俎上の魚
運命が相手の意のままである人のたとえ。まな板の(上の)こい(鯉)。
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街で思いがけずこのような漢字に出会って、ちょっと得をした気持ちになった一日でした。
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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