〇は漢字なのか?

ふと疑問に思ったのは「〇」は漢字なのだろうか?ということ。

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「〇は記号でしょう」と答える人が多いかもしれませんが、ここで問題にしたいのは「◯(まる)」ではなく「〇(れい)」の方。

「二〇一八年」などと書くときの「〇」のことです。

「一、二、三、四、五、六、七、八、九、百、千、万、億」という漢数字の仲間であると考えれば、〇も漢字であると考える方が自然でしょう。

辞書を引いてみると、見出し語「れい」には「〇」ではなく「零」の漢字が当てられていました。

れい[零](名)

〘数〙

①大きさのない数。

②[〇]「零①」をあらわす数字。また、けたがあいていることをあらわす数字。

▽ゼロ。

「三省堂国語辞典 第七版」

たしかに数字の0を表す漢字には「零」もあります。

ただ「二〇一八年」のような数字表記においては「二零一八年」と書くことはできません。

一方「零下」のような熟語においては「〇下」と書くことはできません。

れいか[零下](名)

(セ氏の)零度以下。氷点下。

「三省堂国語辞典 第七版」

よって意味が同じだとしても、実際の用法において「〇」と「零」は微妙に異なります。

いずれにせよ、零が漢字なら〇を漢字と認めない理由はないでしょう。

。。。改めてまじまじと眺めると、漢字っぽくはないですね。

 
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