フィンランド語学習記 vol.603 − 白夜の終わり

フィンランド語で「白夜」は yötön yö。

yö は「夜」の意味、そして[-tön]は「〜がない」を意味する接尾辞。

よって yötön yö は直訳すると「夜のない夜」という意味になります。

フィンランド北部の町ウツヨキ(Utsjoki)では、例年5月から約2か月間この白夜が続くのだとか。

夜もずっと明るいというのはいったいどんな感じなのでしょう?

一日や二日なら非日常の楽しさがあるかもしれませんが、毎日となると、そこに住む人にしかわからない苦労もあるのでしょう。

フィンランド語学習者のためのやさしいフィンランド語によるニュースサイト「Yle Uutiset selkosuomeksi」では、そんな白夜の終わりについてのニュースを報じています。

Yötön yö on ohi

Yötön yö loppuu. Aurinko laskee taas koko Suomessa, myös aivan pohjoisessa Lapin Utsjoella.

Utsjoen ensimmäinen pimeä yö on lyhyt. Aurinko laskee sunnuntaina kello 00.30, mutta se nousee uudelleen jo noin kello 2.

Yötön yö alkoi Utsjoella toukokuun 16. päivä. Aurinko pysyi taivaalla yli 2 kuukautta.

白夜の終わり

白夜が終わる。太陽が再びフィンランド全土で沈み、北にあるラッピ県のウツヨキでも同様である。

ウツヨキの最初の暗い夜は短い。太陽は日曜の0時30分に沈み、2時頃にはもう再び昇る。

白夜はウツヨキで5月16日に始まった。太陽は2か月以上空にとどまり続けた。

フィン
ohi over 終わって
loppua end 終わる
laskea set (日が)沈む
aivan totally 全く
pimeä dark 暗い
uudelleen again 再び
pysyä stay とどまる

 

白夜が終わり、少しずつ夜が長くなり、やがて全く太陽が昇らない極夜(kaamos)の季節を迎えます。

日本でも夏至を過ぎてからは段々と昼が短くなっているはずですが、本格的な夏はまだこれからと感じている人の方が多いでしょう。

一方、北の国ではそろそろ夏の終わりを実感し始めている頃なのかもしれません。

 
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