フィンランド語学習記 vol.759 − ポリニヤ(6)

昨日に続いてフィンランド国営放送ニュース(yle uutiset)のウェブサイトより南極の海氷に開いた巨大な穴(ポリニヤ)に関するニュース記事を読んでいきます。

Tutkimus todistaa, että polina johtuu useista tekijöistä, joiden kaikkien täytyy toteutua, jotta aukko syntyy. Minä tahansa vuonna voi olla useampi tekijä olemassa, mutta jos näitä ei esiinny yhtä aikaa, ei synny polinaa, sanoi raportin tekijöihin kuuluva meritieteen professori Stephen Riser Washingtonin yliopistosta.

研究によれば、ポリニヤは多くの要因によって起こり、その全てが実現した結果として穴が生じることが証明されている。どの年にも多くの要因があり得るが、それらが一度に起こらなければポリニヤは生じない。レポートの著者の一人であるワシントン大学の Stephen Riser 海洋学教授はそのように述べた。

Antarktiksen merijään aukon arvoitus selvisi vihdoin: se johtuu meren suolapitoisuudesta, tuulista ja merenalaisesta vuoresta | Yle Uutiset | yle.fi

フィン
todistaa prove 証明する
johtua be caused by 〜から起こる
toteutua come true 実現する
jotta so (that) その結果
tahansa any 〜でも
olla olemassa exist 存在する
tiede science 学問、科学

 

jotta

Tutkimus todistaa, että polina johtuu useista tekijöistä, joiden kaikkien täytyy toteutua, jotta aukko syntyy.

研究によれば、ポリニヤは多くの要因によって起こり、その全てが実現した結果として穴が生じることが証明されている。

この文の jotta をどのように訳すべきかしばらく考え込みました。

jotta は関係代名詞 joka の欠格の形。フィンランド語の欠格は「〜なしで」という意味を表す格ですが、そのように訳すとこの文の意味がわからなくなってしまいます。

Wiktionary にはこの jotta について次のような説明がありました。

Jotta could in theory be the abessive case of joka, but in practice is not used in that meaning.

jotta はたしかに joka の欠格ではあるものの、実際には異なる意味で使われるとのこと。

改めて辞書を引くと「その結果」という意味が出ていたので、これを当てはめたら整合性のある日本語に訳すことができました。

 

ひとこと

全6回にも渡ったポリニヤに関する記事の読解はこれでおしまい。このところなるべく selko ではない文章を読もうと心がけているのですが、やはり時間がかかってしまいます。