フィンランド語学習記 vol.789 − りんごは木から遠くへは落ちない

『パスポート初級フィンランド語辞典』の omena(リンゴ)の項にこんな例文が出ていました。

omena

リンゴ

Omena päivässä pitää lääkärin loitolla.
一日一個のりんごで医者知らず
(「一日一個のりんごは医者を遠ざけておく」)

Ei omena kauas puusta putoa.
蛙の子は蛙
(「りんごは木から遠くへは落ちない」)

「パスポート初級フィンランド語辞典」

「りんごは木から遠くへは落ちない」が「蛙の子は蛙」の意味になる理由がよくわかりません。

念のため「蛙の子は蛙」を国語辞書で引いてみました。

かえるの子はかえる 句

  1. 平凡な親の子どもは、やはり平凡だ。
  2. 子どもの性質は親に似るものだ。

「三省堂国語辞典 第七版」

あれこれ考えてみた結果、ここでの「りんごは木から遠くへは落ちない」というのは、りんごが自分から離れた遠い世界に行くことはないというような意味なのでしょうか?

言語が変われば表現の方法もがらりと変わる面白い例ですね。

 

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