あっさりスープを頼んでみれば
突然ですが、下記のフィンランド語の共通点は何でしょう?
kissa(ねこ)
kukka(花)
mekko(ドレス)
missä(どこ)
sitten(それでは)
takki(ジャケット)
kukka(花)
mekko(ドレス)
missä(どこ)
sitten(それでは)
takki(ジャケット)
それは同じ子音の重なりがあること。kissa の場合で言うと[-ss-]の部分ですね。
これは日本語の促音(「っ」「ッ」)と同種の音で、kissa は「キッサ」と発音します。
他の単語もカタカナ表記をすれば「クッカ」「メッコ」「ミッサ」「スィッテン」「タッキ」となります。
これらは促音のある日本語を母語とする日本人にとっては特に難しい発音ではありませんが、ヨーロッパ系言語を母語とする人にとっては一筋縄ではいかない発音のようです。
というのも英語やフランス語やドイツ語には基本的にこの促音に当たる音がありません。
しかしながら、日本語で「あさり」と「あっさり」では意味が変わってしまうように、フィンランド語でも kuka(誰)と kukka(花)では意味が変わってしまいます。
以前「フィンランド語が簡単だと思える4つの理由」というエントリーを書いたのですが、この促音の共通性も5つ目の理由として付け足すことができるかもしれません。
[参考]フィンランド語が簡単だと思える4つの理由 | Fragments
なおヨーロッパの言語では、イタリア語に促音に近い音があり、motto(モットー)、paparazzi(パパラッチ)などは日本でも馴染みのある単語ですね。
5月 03, 2013 @ 10:36:35
こんにちは,
日本人にとってフィンランド語が簡単だと思える理由の5番目に促音の共通性だという意見には同感です。
ところがフィンランド語促音の中で日本人とって難しく思うのは,
Iittala イーッタラ のように長音の後の促音
munkki ムンッキ のように子音の後の促音
が難しいように思います。そのため日本のIittalaはイッタラと商標登録したようで,これが定着しています。
「イッタラ」と聞いて寒気がするのは私だけでしょうか。
5月 05, 2013 @ 20:50:09
Jussiさん
なるほど、長音や子音の後の促音というのは、日本語にない音なんですね。
特に意識して発音すれば何とかなるような気もしますが、意識しないと(特に初心者の場合は)促音の部分を飛ばして発音してしまうかもしれません。
「イッタラ」は知っている人が聞くと、ずいぶんと違和感があるんでしょうね。Nikonがアメリカで「ナイコン」と呼ばれているのと同じ感覚なのかもしれないですね。
4月 07, 2017 @ 17:24:58
エストニア語を学習してる者ですがエストニア語にも促音は見られます。あとはフィンランド語の短母音、長母音に加えエストニア語では超長母音があります。
具体的な例だと
sada(サタ) 100
saada(サータ)saamaの第二不定詞
saata(サーッタ)saatmaの第二不定詞
の区別です。
これはほかのヨーロッパ言語にはない特徴で長音の後の促音は日本人(私には)には易しいと思いますがスペイン語やフランス語話者には難しいかもしれません。
しかしフィンランド語に精通してる方っているもんなんですね。
フィンランド語は文法がバカみたいに複雑だと言われてます。(エストニア語もフィンランド語と難易度は同じくらいだと思いますが)
4月 11, 2017 @ 22:48:56
スオミさん、こんにちは。
なるほど、エストニア語にも促音があるんですね。
エストニア語には少しだけ興味があって、時折入門書をパラパラめくってみることがあります。時間が無尽蔵にあったらエストニア語も勉強してみたいと思うのですが、なかなかそこまでは手が出せないのが現実です。エストニア語の勉強、頑張ってください!