キヤノンと富士フイルム
カメラやプリンターで有名なメーカーの「キヤノン」は「キヤノン」であって「キャノン」ではありません。
同じ写真業界の「富士フイルム」も「富士フイルム」であって「富士フィルム」ではありません。
ただ「キヤノン」の読み方はキャノンであるのに対して、「富士フイルム」の読み方はあくまで富士フイルム。富士フィルムとは読みません。
なぜこのようになったのか、不思議な感じがしませんか。
もちろん会社の名前というのは固有名詞ですから、どのように書こうが基本的には自由。
ただキヤノンや富士フイルムについては、このビミョーな違いを知らず、キャノン・富士フィルムのように書いてしまう人も多いのではないでしょうか。
(このように入力するときも、ついついキャノン・富士フィルムと打ってしまいます。)
改めて調べてみると、このような「小文字→大文字」表記を使っている企業は他にも「オンキヨー」「キユーピー」「シヤチハタ」などがあるようです。
これらの読み方はオンキョー、キューピー、シャチハタとなりますので、キヤノンと同じく文字と読み方が異なるグループに属しています。
富士フイルムのようにアイウエオの場合は大きい文字として読んでもあまり違和感はありませんが、キヤノンのようにヤユヨの場合は大きい文字として読むとかなりの違和感があります。
もしもキヤノンが「今日からウチは読み方もキヤノンにします!」と宣言したならば、キヤノンに勤める人はちょっと大変かもしれません。