フィンランド語学習記 vol.408 − selvitä
フィンランド語の動詞は語尾の形によって6つのタイプに分類されています。
タイプ1 | 2つの母音で終わる動詞 |
---|---|
タイプ2 | [dA]で終わる動詞 |
タイプ3 | [lA, nA, rA, stA]で終わる動詞 |
タイプ4 | [AtA, OtA, utA]で終わる動詞 |
タイプ5 | [itA]で終わる動詞 |
タイプ6 | [etA]で終わる動詞 |
ただ何事にも例外はあるようで、先日習った selvitä(生きてゆく)という動詞は[itA]で終わっているにも関わらずタイプ5の動詞ではないのだそう。ちなみにタイプ5の動詞というのは次のように変化します。
tarvita(〜を必要とする)
単数 | 複数 | |
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一人称 | talvitsen | talvitsemme |
二人称 | talvitset | talvitsette |
三人称 | talvitsee | talvitsevat |
タイプ5の動詞は語尾の[-A]を[-se]に変えるという特徴がありました。
これに対してさきほどの selvitä は次のように変化します。
selvitä(生きてゆく)
単数 | 複数 | |
---|---|---|
一人称 | selviän | selviämme |
二人称 | selviät | selviätte |
三人称 | selviää | selviävät |
selvitä → selvitse ではなく selvitä → selviä と変化しているのがわかるでしょうか?
この変化というのは語尾が[AtA, OtA, utA]で終わるタイプ4の動詞と同じ。
haluta(〜したい)
単数 | 複数 | |
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一人称 | haluan | haluamme |
二人称 | haluat | haluatte |
三人称 | haluaa | haluavat |
よって selvitä は語尾が[itA]で終わっているものの、実際にはタイプ4の動詞ということになります。
フィンランド語は語形変化に関して比較的例外の少ない言語だと思いますが、それでもこういう例外はあるんですね。この手のトラップには注意しましょう!