フィンランド語学習記 vol.516 − 第2不定詞具格

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今回はフィンランド語の動詞の第2不定詞具格と呼ばれる形について見ていきたいと思います。

フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』には次のような例文が出ています。

Iida tuli itkien kotiin.
(イーダは泣きながら、家に帰ってきた。)

Pekka istui kotona katsellen televisiota.
(ペッカはテレビを見ながら、家で座っていた。)

Bussiin on noustava varoen.
(バスは注意しながら〔=注意して〕、乗らなければならない。)

それぞれ太字の部分が第2不定詞具格と呼ばれる形です。

日本語訳から分かるとおり、第2不定詞具格というのは「〜しながら」という意味を表します。もとになっているのは次の動詞。

フィン
itkeä cry 泣く
katsella watch 見る
varoa be careful 注意する

 

続いてこの第2不定詞具格の作り方を見ていきましょう。

 

第2不定詞具格の作り方

第2不定詞具格は、語末の[-A]を[-en]に変えて作ります。

katsella(見る)→ katsellen(見ながら)
varoa(注意する)→ varoen(注意しながら)

ただし[-eA]で終わる動詞は、この手順の際に[e]が[i]に変わります。

itkeä(泣く)→ itkien(泣きながら)

手順はたったこれだけ。

第2不定詞具格などと物々しい名前が付いていますが、作り方は非常にシンプルです。

ただ一点スッキリしないのは、なぜこの形を第2不定詞具格と呼ぶのか?ということ。

そんなことを言い出したらきりがないのがフィンランド語の世界ではありますが。。。