フィンランド語学習記 vol.109 − 男性・女性
仕事からの帰り道、男女共同参画云々という看板が目に入りました。
そこでふと「あれフィンランド語で男性・女性は何と言うんだっけ?」と考えること数分。
思い出せないので、家に帰ってから辞書で調べてみました。
フィンランド語で男性は mies(ミエス)、女性は nainen(ナイネン)。
また英語の Mr. や Mrs. に当たる敬称は次のとおり。
英 | フィン |
---|---|
Mr. | herra |
Mrs. | rouva |
Miss | neiti |
rouva(ロウヴァ)というのは、何だか怒られてしまいそうな敬称ですね。 英語では Mrs./Miss の区別が女性差別だということで、Ms. が使われるようになりましたが、フィンランド語ではどうなのでしょう? また結婚と言えば、フィンランド語で夫は aviomies(アヴィオミエス)、妻は aviovaimo(アヴィオヴァイモ)または vaimo(ヴァイモ)。 Wiktionary によると、[avio-]は結婚を表す接頭辞なのだとか。 [avio-]というと飛行機のイメージが浮かぶのは、フランス語の avion のせいでしょうか。 その他、男の子は poika(ポイカ)、女の子は tyttö(テュット)。 教科書の最近読んだ単元には、こんな単語も出てきました。 ystävä(ユスタヴァ)は「友達」の意味。すなわち英語の boyfriend、girlfriend と同じ構造なので、これは覚えやすいですね。 以上、今回はフィンランド語の男性・女性に関する単語をまとめてみました。 さまざまな分野で少しずつ語彙を増やしていきましょう!
英語のように文中で大文字にせず、次のように使います。
Tämä on rouva Mäkinen.(この人はマキネンさんです。)
Tämä on neiti Virtanen.(この人はヴィルタネンさんです。)
tyttöystävä(ガールフレンド)
11月 01, 2013 @ 21:16:24
Hyvää iltää,
Tämä on herra Jokinen. Tämä on rouva Mäkinen. Tämä on neiti Virtanen.
(1)この文章は写真に写った人たちを指さしてこう言って説明している場面ですか?。それとも(2)脇にいる3人を誰かに紹介している場面ですか?。
(1)だとすると男か女かは見ればわかるのでherraやrouvaはつけません。女で既婚か未婚かが問題になったとすればrouvaやneitiをつけますが、そうでなければ通常、Tämä on Jokinen. Tämä on Mäkinen. Tämä on Virtanen.です。
(2)だとするとTässä on Jokinen. Tässä on Mäkinen. Tässä on Virtanen.と言い、herra, rouva, neitiはつけません。
よっぽど偉い人と会って、例えば12月6日の独立記念日に大統領や大使に招待され、そこで人を紹介するような場合にはherra, rouva, neitiをつけることがあるでしょうが、一般人の間柄では目の前の人が男か女か分かりますので(最近は見分けがつかないのがいるけど・・)、特につけませんし、姓で紹介することも必要最小限です。
私が過ごした1967~69年頃はまだ古い習慣が残っていてつけていましたが、男女同権やMsが出てきたころから廃れました(ちなみにフィンランド語でMsに当たる言葉はありません、avioliittoとかavoliittoとかを自分ではっきり言うのでありません)。
手紙の封筒の宛先に書く時も
Veikko Jokinen
Aleksanterinkatu 13A
Helsinki
というように敬称など一切つけません。これは1967~69年頃もつけていませんでした。
Hei sitten,
11月 03, 2013 @ 18:34:14
Jussiさん
コメントありがとうございます。
「Tämä on herra Jokinen.」などの文は、フィンランド語の教科書『suomea suomeksi』からの引用で、それぞれの文にはイラストが添えられています。(一応、男女はわかるくらいの絵にはなっています。)
おそらく日常の一コマというよりは、(登場人物を紹介するための)絵本の地の文のようなイメージなのかなと思いました。
いずれにせよ、日常会話ではほとんど使われないということなんですね。
考えてみると、英語の Mr./Mrs./Miss も似たようなものかもしれません。実際に使用する文脈はかなり限られているように思います。覚えているのは、大学院にいたころ「博士号(Dr.)を持っていない」ということを示すために Mr. を使ったことがありました。