フィンランド語学習記 vol.179 − ストックマンのデパート
Tiedätkö, missä Stockmannin tavaratalo on?(ストックマンデパートはどこにあるか知っていますか?)
*tietää(知っている)、missä(どこに)、tavaratalo(デパート)
*tietää(知っている)、missä(どこに)、tavaratalo(デパート)
ストックマンデパートは、ヘルシンキの中心にあるフィンランドの老舗百貨店。
上記の文をよく見ると、ストックマン(Stockmann)の語尾に何やらおまけが付いています。
[主格]Stockmann(ストックマン)
[属格]Stockmannin(ストックマンの)
[属格]Stockmannin(ストックマンの)
フィンランド語の[-n]は、「〜の」を意味する格語尾。
つまりストックマンデパートという固有名詞が、ストックマンのデパートという形になっています。
フィンランド語では、このように名詞を二つ重ねるとき、前の名詞を属格にすることが多いのだとか。
Helsingin yliopisto(ヘルシンキ大学)
[主格]Helsinki(ヘルシンキ)
[属格]Helsingin(ヘルシンキの)
[主格]Helsinki(ヘルシンキ)
[属格]Helsingin(ヘルシンキの)
suomen kieliopin käsikirja(フィンランド語文法ハンドブック)
[主格]suomi(フィンランド語)、kielioppi(文法)
[属格]suomen(フィンランド語の)、kieliopin(文法の)
いずれも単語同士の関係をきっちりと表しています。
こうしてみると、フィンランド語というのはずいぶんマメな言語だということがよくわかりますね。
このルールは日本の固有名詞にも適用されるようです。
Tokion yliopisto(東京大学)
Himejin linna(姫路城)
Niigatan prefektuuri(新潟県)
Himejin linna(姫路城)
Niigatan prefektuuri(新潟県)
「ときおん」「ひめじん」「にいがたん」というのは、何だかかわいらしい響きだなあと思いました。
いかがでしょう?