ぐう、ちょき、ぱあ

18050201

実家に帰省中。書棚にあった岩波国語辞典をぱらぱらと眺めていました。

その際、目に留まったのがこちらの見出し語。

ちょき

じゃんけんの手の、はさみ。

▷はさみで物を切る音から。

「岩波国語辞典 第六版」

なるほど。ちょきというのははさみで物を切る音から来ているんですね。

当たり前といえば当たり前。ただあまりに当たり前すぎて、逆にそれを意識したことがなかったような気もします。

せっかくなので、他の二つも調べてみました。

ぐう

じゃんけんで、五本の指を閉じた形。いし。

▷こぶしをぐうっと突き出す意からか。

「岩波国語辞典 第六版」

さきほどのちょきと異なり、▷印の説明は「〜からか」と言い切りを回避する形になっています。

こちらはやや自信がないのでしょうか?

想像するに、ぐうの場合は「こぶしをぐうっと握る意からか」という説明もありえそうですよね。

ぱあ

じゃんけんで、五本の指を全部開くこと。かみ。

「岩波国語辞典 第六版」

なぜかこれだけ▷印の説明が出ていません。

単に書き忘れたのか、裏付けとなる情報がないということなのか。

ぐうと同じトーンで勝手に付け加えるなら「こぶしをぱあっと開く意からか」というのはどうでしょう。

真偽のほどはさておき、ぐう・ちょき・ぱあの足並みが揃っていないことが気になりました。