萼をめぐって

photo credit: Black and White Flower via photopin (license)
わからないことがあれば何でも Google で検索できてしまう時代。
とても便利な一方、時には味気ないと感じることもあります。
そんな中、検索ですぐに調べられないのが「読み方がわからない漢字」。
先日ある本を読んでいて、
萼
という字が出てきたのですが、ルビがないので読み方がわかりません。
わからない言葉があったら調べるというのはすっかり習慣になっているのですが、読み方がわからない漢字は検索することもできません。
結局、漢和辞典を引くことになりました。
萼 蕚
音 ガク
意 うてな
意味
(名)うてな。花のいちばん外側にあって、花びら・めしべ・おしべを保護するもの。はなぶさ。「花萼(カガク)」
「漢字源」
「うてな」という単語は初めて聞きました。広辞苑を調べてみると次のような見出し語がありました。
うてな【台】
- 四方を観望できるように作った高い土壇 ・建物。高殿。
- 物を載せる台。
「広辞苑 第五版」
うてな【萼】
(台(うてな)の意からという)花の萼(がく)。
「広辞苑 第五版」
うてなというのはもともと「台」の意味。つまり萼というのは「花びらを支える台」の意味なんですね。
ぱっと検索する代わりに、辞書で一つ一つの言葉を拾っていく、こういうアナログな方法も楽しいものだと思います。
10月 25, 2015 @ 15:58:38
こんにちは!
子供のころハンドクリームといえば「ウテナ」でした。で、今ググってみましたらばまだその会社が存在していて、公式サイトでは最初に「ウテナは花の萼」というコピーがに出てきました。へぇぇ、そんな意味だったんだってうれしくなりました!
10月 26, 2015 @ 11:25:30
Ohikulkijaさん
馴染みのあるものの名前に「そんな意味があったんだ!」って知るのは嬉しいですよね。ハンドクリームの名前とは知りませんでした。花を守るように手を守るということなのでしょうか? 何だか味わいがありますね。