「春色」は何と読む?
例えば「色紙(いろがみ)」と「色紙(しきし)」のように日本語には同じ漢字でも音読み・訓読みの違いによって、意味が変わってしまう言葉があります。
これからの季節にぴったりの「春色」という単語もその一つ。
はるいろ[春色](名)
〔服装などで〕春らしい色。ピンクや黄色など、明るくやさしい色。(↔秋色)
「三省堂国語辞典 第七版」
しゅんしょく[春色](名)
〔文〕春のけしき。春光。(↔秋色)
「三省堂国語辞典 第七版」
「春色(はるいろ)」は色を指す言葉なのに対して、「春色(しゅんしょく)」は景色を指す言葉。
辞書で「色」を引くと、次のような意味が出ています。
いろ[色](名)
⑦そのものの特徴のあらわれたようす。けはい。
「秋のー」
「三省堂国語辞典 第七版」
日本語の「色」には「ようす、けはい」という意味があるんですね。
ここ数日は暖かく、春らしくなってきたなと感じますが、皆まだ薄手のコートなどを着ているので春色(はるいろ)の服を見ることはあまりありません。
そして桜が本格的に咲き始めていないので春色(しゅんしょく)を感じることもあまりありません。
外へ出た際に、春色という言葉が思い浮かぶような本格的な春の到来が待ち遠しいですね。
三省堂国語辞典 第七版
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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