「手当」と「手当て」の違いとは?
みなさんは「もうしこみ」という言葉を漢字でどのように書きますか?
- 申し込み
- 申込み
- 申込
これはもちろん正解や不正解のある問題ではありません。
どのように書いても意味は変わらないので、好みに応じて表記を選べばよいでしょう。
それでは「てあて」の場合はどうでしょう?
- 手当て
- 手当
この場合はさきほどの「もうしこみ」とは異なり、表記による意味の違いが生じてきます。
国語辞書を見てみましょう。
てあて[手当](名)
①基本給のほかに出す給与。
「期末ー・通勤ー」
②労働・ほねおりに対する礼金。
「月々のおー」
「三省堂国語辞典 第七版」
てあて[手当て](名・他サ)
①用意。準備。
「資金のーをする」
②けが・病気への基本的な対処。消毒・湿布など。処置。
「傷口をーする」
「三省堂国語辞典 第七版」
言われてみると、お金のてあては「手当」、傷のてあては「手当て」と書く方がたしかに自然。
こんな風に送り仮名によって意味の違いが生まれる日本語のペアというのは珍しいと思います。他の例はあるのでしょうか?
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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