Wordnik − 読んで楽しいオンライン英語辞書

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今回はオンライン英語辞書 Wordnik のご紹介。
以前のエントリーでは、この Wordnik を立ち上げたエリン・マッキーンさんの講演動画を紹介しています。
TEDTalks − エリン・マッキーン「辞書を再定義する」 | Fragments
まずは使い方から見ていきましょう。
Wordnik の使い方
Wordnik のトップページはご覧のようにいたってシンプル。Look up any word or phrase… と書いてある検索窓に調べたい単語を入力します。
ここでは試しに snowman と入力してみましょう。(なぜ snowman?とは聞かないでください。)
するとこんな感じに、Definitions(語義)、Examples(用例)などの一覧が表示されます。
語義は American Heritage® Dictionary of the English Language など紙ベースのリソースとともに、Wiktionary からも採用されているようですね。
[参考]フィンランド語学習記 vol.30 − 単語の辞書形がわからないときはWiktionaryを使うという手もあり | Fragments
下の方へスクロールすると、antonyms(対義語)というタグがあったので、snowman の対義語っていったい何??と思い、ドキドキしながらクリックしてみると、snowwoman!! まあそれはそうですが。。。
言語マニアの夢の辞書?
この辞書には他にも楽しい仕掛けがいくつか施されています。
例えば画面の右下では、snowman という語を含んだツイートの一覧が表示されており、リアルタイムで生成されている用例を見ることができます。
これはオンラインの特性を生かした非常に面白いアイディアだと思いました。
また画面上部の Word of the day という部分をクリックすると、普段はあまり目にしない珍しい単語を紹介してくれます。
なお、本日2月27日の単語は harmattan です(Manhattan にちょっと似ていますね)。興味のある方は調べてみてください。
また Community というページを見てみると、本日現在の収録語数はなんと約7,500,000語!
あの『オックスフォード英語辞典』ですら、その収録語数は約600,000語ですので、比べてみるとそのすごさがわかります。
先述のエリン・マッキーンさんの講演内でも触れていましたが、Wordnik ではいわゆる「正しい語」といった概念に捕らわれておらず、新聞・雑誌・Web などで日々生み出される新しい表現を網羅しようとしています。
まさに言語好きのための夢の辞書を目指している訳で、その情熱には頭が下がります。
まとめ
Wordnik はもちろん調べものにも使えますが、何よりも読んで楽しい辞書を目指しているのではないかと思いました。
単語の意味を調べただけのはずが、いつのまにか言葉の迷路に入り込んでしまいます。ぜひお試しください。