mugwump

昨日 Oxford Dictionaries の「WORD OF THE DAY」にちょっと変わったこんな単語が選ばれていました。

mugwump

NOUN

North American

A person who remains aloof or independent, especially from party politics.

Oxford Dictionaries

mugwump は「党派政治から距離を置いている人」の意味。

もとは1884年のアメリカ大統領選挙において、共和党の大統領候補 James G. Blaine の支持を拒否した共和党員を Mugwump と呼んだことから、そのような意味で使われるようになったのだそうです。

この mugwump はいかにも英語らしくない響きの単語。

Oxford Dictionaries の語源の欄には次のように出ていました。

Origin

Mid 19th century: from Algonquian mugquomp ‘great chief’.

Algonquian って何だろう?と思って調べてみると、ランダムハウスに見出し語として出ていました。

Algonquian

1 アルゴンキン語族:Labrador から西へ Rocky 山脈まで、西南西へ Michigan 州と Illinois 州まで、南西へ大西洋岸沿いに Cape Hatteras までの地域に住むインディアンが話す北米最大の語族;Arapaho, Blackfoot, Cheyenne, Cree, Fox, Massachusett, Micmac, Ojibwa, Powhatan を含む。…

「ランダムハウス英和大辞典 第2版」

Algonquian というのはある一つの言語ではなく、複数の言語を含む「語族」であるアルゴンキン語族を指す単語。

mugwump のもとになった mugquomp はその中の Massachusett(マサチューセット語)で使われていた単語のようです。

Oxford Dictionaries の語源の欄には、mugquomp = great chief(偉大な酋長?)との記述があるので、決して悪い意味の言葉ではなかったのでしょう。

それにしても今の政界で mugwump といったらどの人になるのでしょう? やはり現大統領のあの人でしょうか。

 
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