平和と真理のタンキュウ

問、次の  線のカタカナを漢字に直せ。
1)平和のタンキュウ
2)真理のタンキュウ

正解は国語辞書の用例を見てみましょう。

たんきゅう[探求](名・他サ)

ものごとをさがしもとめること。

「平和のー・史跡ー・ー書」

「三省堂国語辞典 第七版」

たんきゅう[探究](名・他サ)

ものごとの本質をさぐって、奥をきわめること。

「真理のー・ー心」

「三省堂国語辞典 第七版」

逆にしたら絶対に間違いというわけではないのかもしれませんが、ここでは「平和の探求」「真理の探究」となっています。

探求は探して求めること、探究は探して究めること。

人生の探求者と言ったら理想の人生を手に入れようとしているような、人生の探究者と言ったら人生の意味を突き止めようとしているような、そんなイメージでしょうか。

ちなみに Google 翻訳で両者を英訳したら次のように変換されました。

探求者 → Seeker
探究者 → Explorer

似たような単語ですが、

seeker(求める人)にとっては探したものが手に入ったかどうか、

explorer(探検家)にとっては探すという行為そのもの、

がより大切なのではないでしょうか。

これは「探求」と「探究」の違いを説明するのに、何よりわかりやすい例かもしれません。

 
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