フィンランド語学習記 vol.615 − kiinnostaa, kiinnostua

フィンランド語教室のテキスト『suomea suomeksi 2』に「おもしろい、興味がある」という表現がまとめられていました。

Asia on mielenkiintoinen.
− Asia on kiinnostava.(その物事はおもしろい。)

mielenkiintoinen は「おもしろい」を意味する形容詞。

kiinnostava も「おもしろい」を意味する形容詞、

。。。と覚えてしまってもよいですが、もともとは「〜に興味を持たせる」を意味する kiinnostaa の能動現在分詞でもあります。

能動 受動
現在分詞 kiinnostava kiinnostettava
過去分詞 kiinnostanut kiinnostettu

 

テキストにはこの kiinnostaa を使った次のような文も出ていました。

Asia kiinostaa minua.(私はその物事に興味がある。)

この文を直訳すれば「その物事はわたしに興味を持たせる」となります。

日本語としてはやや不自然ですが、英語の interest にも同様の構文がありますね。

Politics doesn’t interest me.
(私は政治に興味がない。)

なおこの文では目的語は分格の形になるので注意が必要。

単数主格 minä
単数分格 minua

 

また「この形はしっくりこないので、私を主語にしたい!」という場合は、次のような文を作ることもできます。

Minä olen kiinnostunut asiasta.(私はその物事に興味がある。)

kiinnostunut は「興味がある」を意味する形容詞。

。。。と覚えてしまってもよいですが、もともとは「〜に興味を持つ」を意味する kiinnostua の能動過去分詞でもあります。

能動 受動
現在分詞 kiinnostuva kiinnostuttava
過去分詞 kiinnostunut kiinnostuttu

 

この文では kiinnostunut の後に来る名詞は出格の形になるので注意が必要。

単数主格 asia
単数出格 asiasta

 

改めて二つの文を並べてみましょう。

1. Asia kiinostaa minua.
2. Minä olen kiinostunut asiasta.
フィン
kiinnostaa interest 〜に興味を持たせる
kiinnostua become interested 〜に興味を持つ

 

「興味がある」と言いたいときに、

1の形はぱっと思いつかない。

2の形はぱっと思いつくけれど後続の名詞を出格の形にするのが大変。

ということで、作りやすさは五分五分でしょうか。