フィンランド語学習記 vol.619 − Missä Hokkaidolla?
今週の日曜日、マイキーさんとユカさんによるフィンランド大好き2人組ユニット「Juoppolalli」が主催するフィンランドファンのためのイベントにお邪魔してきました。
今回のテーマはザリガニ。最初見たときは「むむっ」と思いましたが、食べてみると、エビのようなカニのような、そちらのお仲間なのだなという感じ。殻を剥くのにかなり苦戦しましたが、おいしくいただきました。
イベントには、フィンランドの文化が好きな人、フィンランド語を勉強している人、日本に住んでいるフィンランド人など様々なプロフィールの人が参加していました。しかしフィンランドという共通項があるので、初対面の人とも気軽に話をすることができます。
非日常の時間にどっぷりと浸ってしまったせいか、翌日から仕事モードに気持ちを切り替えるのに一苦労。主催のマイキーさんとユカさん、素敵なイベントをありがとうございました。
さて今回は、会場でお話ししたアカキさんという方から聞いたお話を一つ。
アカキさんが昔、北海道に交換留学で来ていたというお話をした際、隣にいた佐々木さんが、
と聞いたところ、アカキさんが「私としては Missä Hokkaidolla? と言いたい気分なんですよー」と答えていたのが印象に残りました。
フィンランドをある程度習っている人ならご存知のとおり、フィンランドの地名には内部格を伴うものと外部格を伴うものがあります。
Asun Tampereella(私はタンペレに住んでいます。)
「〜に(住んでいる)」と言うとき、Helsinki なら内格[-ssA]、Tampere なら接格[-llA]の形になります。
内部格 | 外部格 | ||
---|---|---|---|
出格[-stA] | 〜の中から | 離格[-ltA] | 〜の上から |
内格[-ssA] | 〜の中に | 接格[-llA] | 〜の上に |
入格 | 〜の中へ | 向格[-lle] | 〜の上へ |
この使い分けについて明確な法則はないので、一つ一つ覚えるしかありません。
北海道のような外国の地名の場合は、通常は内部格を用います。たださきほどのアカキさん曰く、北海道は島なので外部格を使いたくなるのだそう。
実際の用例においては大半が内部格になっているはずですが、ネイティブの人にはそういう感覚があるんだなあということがわかって面白かったです。
? Asun Hokkaidolla.(私は北海道に住んでいます。)
なお Hokkaidolla のように[-llA]を使うときには、
ではなく、
になるのかな?とも思いましたが、それは不自然であるとのこと。
ということは、
と言う人に「タンペレのどこ?」と聞きたいときには、
という形になるんですね。
興味深い話だったので、忘れないうちに書き記しておきます。