ジンクスと jinx の違いとは?

「ジンクスを破る」などというときの「ジンクス」を国語辞書で引いてみました。

ジンクス(名)〔米 jinx= えんぎの悪いこと〕

〔勝負事の世界などで〕あることがらと他のことがらのあいだの、因縁めいた対応関係。

「前年の賞金王は勝てないというーがある・ーを破る」

「三省堂国語辞典 第七版」

あまり意識したことはありませんでしたが、英語のジンクスは jinx という綴りなんですね。

j と x が含まれているのでスクラブル(Scrabble)でこの単語を作ったら高得点を獲得することができそうです。

綴りがわかったので英語辞書も引いてみました。

jinx

A person or thing that brings bad luck.

‘one was never to wish luck to someone going hunting or fishing, as it was seen as a jinx’

Oxford Dictionaries

一見、同じ意味に見える日本語のジンクスと英語の jinx には一つ異なる点があります。

それは日本語のジンクスは悪いこととよいことの両方に使われるのに対して、英語の jinx は悪いことにのみ使われるということ。

例えば、茶柱が立ったり、四つ葉のクローバーを見たりしたら幸運が訪れるというのは、ジンクスではあっても jinx ではありません。

つまり「よいジンクス」というのは一種の和製英語であるとも言えるでしょう。

ただ悪いジンクスよりもよいジンクスを集めた方が人生がハッピーになるのはたしかなこと。

たとえ誤用であったとしても、よいジンクスも意識していきたいものですね。

 
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