秋めく
9月も下旬に入り、すっかり秋めいてきました。
あきめく[秋めく](自五)
秋らしくなる。
「三省堂国語辞典 第七版」
「秋めく」という見出し語があるということは「春めく、夏めく、冬めく」という見出し語もあるのでしょうか?
調べてみると、次のとおり出ていました。
はるめく[春めく](自五)
春らしくなる。
「春めいてきた」
「三省堂国語辞典 第七版」
なつめく[夏めく](自五)
夏らしくなる。
「三省堂国語辞典 第七版」
ふゆめく[冬めく](自五)
冬が来たという感じがする。
「三省堂国語辞典 第七版」
これらの表現に共通する「めく」は接尾語の一つ。
─めく(接尾)〔自五をつくる〕
①…らしく〈なる/見える〉。
「春ー・皮肉めいた話・古めいた建物」
②ある様子を見せることをあらわす。
「色ー・ほのー・ゆらー」
「三省堂国語辞典 第七版」
この「めく」には良い・悪いというニュアンスはなく、中立的に「〜らしくなる」という意味を表す言葉なのだと思いますが、日本人ならそれぞれの表現の裏に次のような気持ちを感じる人も多いでしょう。
- 春めく=ほっとする
- 夏めく=わくわくする
- 秋めく=ちょっと寂しい
- 冬めく=引き締まる
ただスキーを楽しむ人なら「冬めく=わくわくする」かもしれませんし、それぞれの表現と結びつく気持ちは個人的なものであってもよいはずです。
みなさんが「秋めく」に感じるのはどのような気持ちでしょうか?
三省堂国語辞典 第七版
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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