「ぎざぎざ」は英語で何と言う?

先日、財布から小銭を取り出した際、縁にぎざぎざのある十円玉(いわゆるギザ十)を発見。

ぎざぎざ(名・自サ・形動ダ)

〔俗〕のこぎりの歯のようなきざみめ(があるようす)。

「ーのある硬貨」

「三省堂国語辞典 第七版」

このようなぎざぎざのある硬貨は海外でも珍しくはありません。

だとすると、この「ぎざぎざ」は英語で何と言うのでしょう?

和英辞書には次のように出ていました。

ぎざぎざした

(のこぎり歯状の)serrated/(不ぞろいな)jagged.

「ウィズダム和英辞典 第2版」

十円玉の場合はのこぎり歯状に近いので、serrated が適切でしょうか?

辞書には次のような例文も出ていました。

▶︎100円玉の側面にはぎざぎざがついている

100 yen coins have serrated [milled] edges.

ここではさきほどの serrated に加えて、milled という単語が使われています。

調べてみると mill という動詞には「臼でひく」の他に「(硬貨)にギザギザをつける」という意味もあるのだそう。

なおユーロの場合、2ユーロ硬貨・50セント硬貨・10セント硬貨の三種にぎざぎざが付いており、Wikipedia の「Euro coins」のページでは2ユーロ硬貨の側面を Edge lettering, fine milled(文字が入っていて、縁に細かいギザギザが付いている)、50セント硬貨・10セント硬貨の側面を Shaped edge with fine scallops(縁が細かいホタテ型になっている)と表現していました。

後者は硬貨のぎざぎざをホタテの貝殻の溝に例えているんですね。

ぎざぎざにも様々な表現方法があるものだなあと思います。

 
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