今日の空は雨模様

今日の空は雨模様

などと言うときの「雨模様」という言葉。

いったいどのような天気をイメージするでしょう?

あまもよう(オ) 【雨模様】

今にも雨の降りそうな様子。「あめもよう」とも。

「新明解国語辞典 第七版」

この語釈のとおり、雨模様はもともと「雨の降りそうな様子」を意味する言葉でした。

しかし最近ではもう一つの意味でも使われるようになっています。

☆☆あめもよう[雨模様](名)

①雨の降りそうなようす。あめもよ(雨催)い。

「ーの空」

②小雨が降ったりやんだりする天候。

▽あまもよう。

「三省堂国語辞典 第七版」

②の意味で雨模様を使うのは、かつて誤用とみなされていました。しかし現在では市民権を得た印象があります。

ではこちらの言葉はどうでしょう?

ゆきもよう(オ) 【雪模様】

雲の状態などから見て、今にも雪が降りそうだと判断される空の様子。

「新明解国語辞典 第七版」

ゆきもよう[雪模様](名)

雪が降ろうとする、空の様子

「あいにくのー」

「三省堂国語辞典 第七版」

この雪模様の語釈には「雪が降ったりやんだり」という意味は出ていません。

雨模様 雪模様
①降りそうな様子
②降ったりやんだり ×

 

私の個人的な感覚では、雨模様という言葉から連想するのは②の意味。そして雪模様という言葉から連想するのは①の意味。

この非対象性はおもしろいなと思います。みなさんの感覚はいかがでしょうか?

 
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