フィンランド語学習記 vol.659 − 第5不定詞
先日のフィンランド語教室で第5不定詞という動詞の形を習いました。
えーと、第1〜第4不定詞って何だっけ?
という疑問についてはまたの機会に答えるとして、今回は習いたての第5不定詞についてまとめておきたいと思います。
第5不定詞とは「〜しようとしている」という意味を表す動詞の形。
[辞書形]loppua(終わる)
[第5不定詞]loppumaisillaan(終わろうとしている)
[第5不定詞]loppumaisillaan(終わろうとしている)
次のように「olla +第5不定詞」という形で使います。
Kurssi on loppumaisillaan.(授業は終わろうとしているところだった。)
第5不定詞の作り方
第5不定詞は以下のような手順で作ります。
1)動詞の三人称複数[-vAt]の形を求める。
loppua(終わる)
[弱形語幹]lopu
[強形語幹]loppu
[弱形語幹]lopu
[強形語幹]loppu
単数 | 複数 | |
---|---|---|
一人称 | lopun | lopumme |
二人称 | loput | loputte |
三人称 | loppuu | loppuvat |
loppua → loppuvat
2)[-vAt]を[-mAisillA]に変える。
loppuvat → loppumaisilla
3)所有接尾辞をつける。
各人称の所有接尾辞は次のとおり。
単数 | 複数 | |
---|---|---|
一人称 | [-ni] | [-mme] |
二人称 | [-si] | [-nne] |
三人称 | [-an] | [-an] |
冒頭に紹介した第5不定詞 loppumaisillaan の最後の[-an]はこの所有接尾辞。
loppumaisilla → loppumaisillaan
Kurssi on loppumaisillaan.(授業は終わろうとしているところだった。)
よって文によっては他の所有接尾辞が付くことも。
Olin unohtamaisillani.(私は忘れかけているところだった。)
*unohtaa(忘れる)
*unohtaa(忘れる)
以上、今回はフィンランド語の動詞の語形変化の一つ、第5不定詞についてまとめてみました。
書き言葉でしか使わないレアな形ですし、忘れてしまっても大丈夫?
とも思いますが、一応頭の片隅の片隅にはとどめておきましょう。
近いうちに、これまでに習ってきた第1〜第5不定詞を概観するようなエントリーも書いてみたいと思います。