wuthering
Oxford Dictionaries の「Word of The Day」にこんな単語が取り上げられていました。
wuthering
ADJECTIVE
Northern English
(of weather) characterized by strong winds.
‘it’s a wuthering day on the moors today’
‘the wuthering wind blows’
wuther は「(風が)激しく吹く」という意味の動詞。
wuthering はその[-ing]形容詞。
普通の学習英和辞書には出ていない、比較的マイナーな単語です。
私を含めてこの単語を知っている人のほとんどは、この本のタイトルによって知っているのではないでしょうか。
あらしがおか【嵐が丘】
(原題 英 Wuthering Heights) 長編小説。エミリー=ブロンテ作。一八四七年刊。荒涼たるヨークシャーの自然を背景に、ジプシーの捨て子ヒースクリフの、キャサリンへの激しい愛憎を描いたもの。
「精選版 日本国語大辞典」
小説『嵐が丘』の原題は Wuthering Heights。
大学生のときに読んで最もインパクトを受けた小説の一つです。
また初めての海外であったイギリス旅行の際、作品の舞台でもあるブロンテ姉妹の生まれ故郷、イングランドのハワースという小さな村を訪れたのもよい思い出です。
Oxford Dictionaries には wuthering という単語の由来も出ていました。
Origin
Early 16th century: from late Middle English whither, wuther ‘rush, make a rushing sound’, probably of Scandinavian origin.
ここには probably of Scandinavian origin(おそらくスカンジナビアに由来する)との記述があります。
学生時代に読んだ小説と今、興味を持っている北欧の接点がこんなところで見つかりました。
ハワースで見た風の吹きすさぶ荒涼とした風景は、北欧のイメージでもあったのでしょうか。