フィンランド語学習記 vol.665 − Filippiinit
久しぶりに uTalk のアプリで、フィンランド語の単語練習をしていたときのこと。
世界の国名を確認していたら、この国の名前で「おっ」と思いました。
フィンランド語で「フィリピン」を意味する Filippiinit には複数主格の印[-t]が付いています。
フィリピンは英語でも Philippines と複数形になるので「なるほど。フィンランド語のフィリピンも複数形になるのか」と思って、ここで立ち止まってしまいました。
(いちいちこういう点が気になってしまうので単語練習は捗りません。)
そもそもなぜ複数形になるんだろう?と考えてみると、
フィリピンという国が複数の島から成り立っているから?
ただそれなら日本も Japans / Japanit になるはずだし、、、このあたりは慣例ということなのでしょう。
なお国名が複数になっているということは、格変化の際には複数形の印[i]を含む複数形の変化を伴うということ。
主格 | 〜は/が | Filippiinit |
---|---|---|
属格 | 〜の | Filippiinien |
対格 | 〜を | Filippiinit |
分格 | 〜を | Filippiinejä |
内格 | 〜の中で/に | Filippiineissä |
出格 | 〜の中から | Filippiineistä |
入格 | 〜の中へ | Filippiineihin |
接格 | 〜の表面で/に | Filippiineillä |
離格 | 〜の表面から | Filippiineiltä |
向格 | 〜の表面へ | Filippiineille |
変格 | 〜に(なる) | Filippiineiksi |
様格 | 〜として | Filippiineinä |
具格 | 〜を使って | Filippiinein |
共格 | 〜と共に | Filippiineineen |
欠格 | 〜なしで | Filippiineittä |
以前に書いた記事の中にも、こんな活用形が登場していました。
Se osuu huomenna lauantaina Filippiineille.
この台風は明日土曜日にフィリピンを直撃する。
なお「フィリピン人」と言いたいときには Filippiinit の[-t]を外して filippiiniläinen となるようです。
こちらは[-nen]の部分が語形変化するので馴染みのある形ですね。
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