はなむけの「はな」とは?

3月は卒業の季節。

旅立つ友人に「はなむけの言葉」を贈った人も多いでしょう。

はなむけの「はな」というのは当然「花」なのだろうと思っていましたが、どうも違うようです。

はなむけ【〈餞・〈贐】

〔「馬の鼻向け」の意。旅立つ人のために宴を催し、その人の馬の鼻を目的地の方に向けてやったことから〕遠くへ旅立つ人への別れや激励の気持をこめて贈る△金品(言葉)。

「新しい人生を踏み出す人へのーの言葉」

「新明解国語辞典 第七版」

はなむけのはなは「花」ではなく「鼻」の方。

「馬の鼻を目的地の方に向けてあげる」って何だか素敵な光景ではないでしょうか。

昔の人の細やかな心配り、人情の機敏を感じるエピソードです。

馬に乗った人を送り出すことはなくても、そういう気持ちを持って、旅立つ人を送ってあげたいなと思います。