満天の星空
都会の喧騒を離れ、南の島へ。
夜、砂浜へ出て、ふと頭上を見上げれば満天の星空。
夜、砂浜へ出て、ふと頭上を見上げれば満天の星空。
。。。という日本語は間違いなのだと知ってびっくりしました。
満天の「天」は空の意味なので、満天の星空は重言だと言うのです。
じゅうげん[重言](名)
意味のかさなっていることばを続けて言う言い方。例、馬から落馬する。
「三省堂国語辞典 第七版」
満天の星空という表現が間違いなのだとすれば、代わりに何と言ったら良いのでしょう?
??
その答えは見出し語「満天」の用例に出ていました。
☆☆まんてん[満天](名)
空いっぱい。
「ーの星」
「三省堂国語辞典 第七版」
なるほど。単に「満天の星」と言えば良いのですね。
ただそう言われて納得はできるものの、満天の星という表現にはどこか物足りなさのようなものも感じてしまいます。
「満天という状態の星空」なのだから「満天の星空」でもよいのではないか?
などと、あれこれ理屈を考えてみたものの納得できる結論には至らず。
しかし重言なので間違いでしたと言って終わらせるのではなく、もう少し考えてみたい問題ではあります。