フィンランド語学習記 vol.750 − mahtaa
フィンランド語には「できる」を意味する動詞が数多くあります。これまでに習ったのは jaksaa, kyetä, osata, pystyä, voida など。
今回はそんな「できる動詞」の仲間である mahtaa について。
今読んでいるフィンランド語の文章にこの動詞がよく出てくるのですが、後ろに名詞が来たり動詞が来たり、使い方がよくわからなかったので、フィンランド語の語法書『Tarkista Tästä』を参照してみました。
MAHTAA(verbi, intransit)
mahtaa + N all En mahda(= voi tehdä) mitään tälle asialle.
Kukaan ei mahda hänelle mitään, hän on aivan mahdoton.mahtaa + V 1. inf Mahdatko ymmärtää (= ymmärrätköhän), mitä olet tehnyt?
Hän mahtaa olla (= on varmaankin) rikas mies.
『Tarkista Tästä』P.80
上段は名詞が後続する例文、下段は動詞が後続する例文。こうして整理すると使い方がよくわかります。例文をざっと訳すとこんな感じでしょうか。
私はこのことについては何もできない。
誰も彼には何もできない。彼は全くどうにもならない。
自分が何をしたのかわかりますか?
彼は裕福な男性に違いない。
誰も彼には何もできない。彼は全くどうにもならない。
自分が何をしたのかわかりますか?
彼は裕福な男性に違いない。
また『フィンランド語日本語小辞典』にはこんな例文も出ていました。
Minkä sille mahtaa. 仕方がない。
Sille ei mahda mitään. どうしようもない。
さきほどの例文といい、どちらかというとネガティブな表現で使われる動詞なのでしょうか?