サハリン・ウラジオストク旅行記(7)− 雨あがりのウラジオストク

ウラジオストク街歩きの続きです。

 

展望台

スヴェトランスカヤ通りをぐんぐん進んで行くと、黄金橋の下に差し掛かります。間近で見るとすごい迫力。

途中こんな看板を見つけました。

ビール、食べ物、気分?

展望台へはケーブルカーで登ることができますが、ケーブルカーの駅はスヴェトランスカヤ通りの一本北側のプーシキンスカヤ通り(улица пушкинская)にあるので行き方がちょっとわかりにくいです。

しかし無事それらしき建物を発見。

фуникулёр

ケーブルカー、登山電車

「プログレッシブ ロシア語辞典」

運賃はたったの14ルーブル。日本の山でもよく見かけるような平行四辺形のケーブルカーでした。

ほどなく終点へ。しかしここに展望台がある訳ではなく、一旦地下道のようなところに降りて、さらに歩いていかなければなりません。

ようやく頂上へ到着。金角湾が一望できます!

展望台にはこんな像も。

台座の部分には Св.Кирилл(827-869)и Св.Мефодий (815-885) と書いてあります。

調べてみると Кирилл(キュリロス、キリル)という人はキリル文字のもとになったグラゴル文字を考案した人なのだそう。キリルという名称が人名に由来するとは知りませんでした。

風に吹かれて気持ちがよいので、ここでしばらく休憩。展望台の上には結婚式らしい一団もいます。

しばらくして寒くなってきたので、そろそろ降りることに。

展望台からはケーブルカーを使わずに市街地へ降りる道もあるので、帰りはそちらを歩いて行くことにしました。

下りなので楽ですが、逆方向からここを登ってくるのは少々疲れるかもしれません。

 

噴水通り

中心部の噴水通りへ戻ってきました。

噴水通りはその名前のとおり、中央に噴水があり、両側にはさまざまな土産物屋やレストランが並んでいます。

今日は土曜日なので観光客だけではなくローカルらしい人も多く、特に賑わっています。

面白いのはこの噴水通りの両側にはいくつかトンネルのようなゲートがあって、そこをくぐると昔ながらの建物が並ぶ風情ある一角が広がっていること。

その一角にある Regulus Coffee に立ち寄りました。

カプチーノを頼んで、しばらく休憩。

席の前の棚にロシア語版の『星の王子さま』の本が置いてありました。

 

時刻表を読み解く

一服した後、明日の空港行きの電車の時刻を確認するためにウラジオストク駅へ。

空港行きの列車はウラジオストク駅のメインの建物ではなく、その隣の建物から出発します。

時刻表は二枚貼ってあり、それぞれこんな表題が付いています。

прибытие во владивосток
отправление из владивостока

おそらくどちらかが出発でどちらかが到着なのでしょう。

во と из を調べたところ、во(в)が「〜へ」、из が「〜から」の意味だったので、

прибытие во владивосток が「ウラジオストクへの到着」

отправление из владивостока が「ウラジオストクからの出発」

と判断しました。(たぶんそれで合っていたみたいです。)

気になったのはウラジオストク(владивосток)の部分が、во の後に来るときは владивосток のままなのに対して、из の後に来るときは владивостока と変化していること。

調べてみると、во の後に来ている владивосток は対格、из の後に来ている владивостока は生格という形のよう。

主格 〜は/が Владивосто́к
生格 〜の Владивосто́ка
与格 〜に Владивосто́ку
対格 〜を Владивосто́к
造格 〜で Владивосто́ком
前置格 Владивосто́ке

 

ロシア語の語形変化は複雑です。。。これ以上調べていると日が暮れてしまうので、ロシア語はひとまずここまで。

噴水通りへ戻り、お土産屋さんなどを物色。その後、また雨が降ってきたので一旦ホテルに戻ることにしました。