フィンランド語学習記 vol.792 − mus/mys 型の名詞の作り方
昨日紹介した[-us/-ys]と同様、フィンランド語の[-mus/-mys]は動詞から派生した名詞を作る際の接尾辞。
フィンランド語教室のテキスト『suomen mestari 4』にこんな例が出ていました。
hakea(応募する) | → | hakemus(応募) |
kysyä(質問する) | → | kysymys(質問) |
sopia(約束する) | → | sopimus(約束) |
anoa(応募する) | → | anomus(応募) |
kokea(経験する) | → | kokemus(経験) |
tutkia(研究する) | → | tutkimus(研究) |
väsyä(疲れる) | → | väsymys(疲労) |
動詞から mus/mys 型の名詞を作る手順は、
- 語尾の[-A]を外す。
- 語尾に[-mus/-mys]を付ける。
以上の2ステップ。
昨日紹介した us/ys 型の名詞と比べるとかなりシンプルです。
それでは「こんな動詞は us/ys 型になり、こんな動詞は mus/mys 型になる」というような法則はあるのでしょうか?
両者を比較してみました。
us/ys 型 | mus/mys 型 |
---|---|
allekirjoittaa(署名する) varata(予約する) ehdottaa(提案する) äänestää(投票する) mitata(量る、計る) opettaa(教える) |
hakea(応募する) kysyä(質問する) sopia(約束する) anoa(応募する) kokea(経験する) tutkia(研究する) väsyä(疲れる) |
mus/mys 型のグループに入っているのはタイプ1の動詞、一方 us/ys 型のグループに入っているのはタイプ1の動詞のうち[-AA]で終わるものとタイプ4の動詞です。
タイプ1 | 2つの母音で終わる動詞 |
---|---|
タイプ2 | [dA]で終わる動詞 |
タイプ3 | [lA, nA, rA, stA]で終わる動詞 |
タイプ4 | [AtA, OtA, utA]で終わる動詞 |
タイプ5 | [itA]で終わる動詞 |
タイプ6 | [etA]で終わる動詞 |
一定の法則があるようにも思えますが、わずか13の動詞で結論を出す訳にもいかず。
もう少し例を集めて検証する必要がありそうです。