フィンランド語学習記 vol.793 − 少年は大きなソファーに座る
ここ最近『フィンランド語文法ハンドブック』の例文を使って、瞬間フィン作文の練習をしています。
これはつまり例文の日本語訳を見て、それを瞬間的にフィンランド語に訳す練習。会話に必要な反射神経を養うのに有効だと思います。
またこの練習を通して、漠然と例文を読んでいるだけでは気付かないフィンランド語の特徴に気付かされることもあります。
例えば次の日本語をフィンランド語に訳すとどのようになるでしょう?
少年は大きなソファーに座る(istua)。
「ソファーに」の部分はソファーの上に乗るイメージで sohvalla かな、それともソファーの中に沈み込むイメージで sohvassa かな、などと考えていたのですが、正解はこうでした。
Poika istuu isolle sohvalle.
ソファーに座るというのはソファーの上へ移動するイメージで sohvalle になるんですね。
座るということはソファーの上に静止しているのではなくソファーの上へ移動するのですから、改めて考えてみればこれは当然の語法なのかもしれません。
ただこういった感覚は何となく例文を見ているだけでは見過ごしてしまいがち。日→フィンに直すことで初めて理解できることもあるのかなと感じています。