The language of lying − from TED-Ed

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一説によると、私たちは一日に約10〜200の「嘘」に直面するのだとか。

もちろんその中には人畜無害で些細なものから、他人を意図的に陥れようとする悪質なものまで、様々なレベルの嘘があることでしょう。

今回紹介する TED-Ed の動画では、そんな嘘を発見するために話し手の言語そのものを分析する手法を紹介しています。

嘘をついている人の言語パターンには普段と違った特徴が表われるというのですが、それはいったいどのようなものなのでしょう?

動画の中では、次のような4つの特徴が挙げられています。

First, liars reference themselves less, when making deceptive statements.

(嘘をつく人は、自分について語ることが少なくなる。)

Second, liars tend to be more negative, because on a subconscious level, they feel guilty about lying.

(嘘をつく人は、否定的になりがちである。なぜなら潜在意識では、嘘をつくことに罪の意識を感じているから。)

Third, liars typically explain events in simple terms since our brains struggle to build a complex lie.

(嘘をつく人は、出来事を単純な言葉で説明する。なぜなら複雑にすると、脳の負担が大きくなるから。)

Finally, even though liars keep descriptions simple, they tend to use longer and more convoluted sentence structure inserting unnecessary words.

(嘘をつく人は、必要のない言葉を挟んで、長く入り組んだ文を使いがちになる。)

これだけでも、なるほど!という内容なのですが、動画の中ではさらに自転車ロードレース選手のランス・アームストロング(Lance Armstrong)と政治家のジョン・エドワーズ(John Edwards)のスピーチ内容を分析していきます。

アームストロングが薬物使用を否定していたときのコメントでは、なかなか一人称の ‘I’ が出てこないのに、認めた後のコメントでは一転して ‘I’ が多用されているとか、エドワーズが隠し子疑惑を否定していたときのコメントでは、煙に巻くような冗長な表現ばかり使われていたのに、認知した後のコメントでは一転して簡潔な表現になっているとか。

こんなことまで分析されるようになったら、公の場で嘘をつくのは相当な覚悟がいるだろうと思わせるような内容になっています。

身に覚えのある方(?)はぜひご覧になってみてください。(英文の字幕表示ができます。)