cialis viagra online accutane

日本語の「九」は何と読む?

15020401

普段は意識することがなくても、私たちの使う日本語をよーく眺めてみると、そこには理不尽(?)なルールがたくさん見つかります。

その一つは、数字の読み方。

例えば「九」という数字に「きゅう」と「く」という二通りの読み方があることはご存知のとおり。

普通に数を数えているときには、どちらの読み方でもかまいません。

きゅう
○ きゅう ○ く
十九 ○ じゅうきゅう ○ じゅうく
九人 ○ きゅうにん ○ くにん
平成九年 ○ きゅうねん ○ くねん

 

しかし次のような使われ方をするときには、どちらかが○でどちらかが×になってしまいます。

きゅう
九十 ○ きゅうじゅう × くじゅう
九月 × きゅうがつ ○ くがつ
九歳 ○ きゅうさい × くさい
九時 × きゅうじ ○ くじ
九回 ○ きゅうかい × くかい
九分九厘 × きゅうぶきゅうりん ○ くぶくりん

 

また 「九」の読み方にはこのように明確に割り切れないものもあります。

例えば「三十九度」という表現。

熱が三十九度あるときには「さんじゅうくど」の方がしっくりきますが、気温が三十九度あるときには「さんじゅうきゅうど」の方がしっくりきませんか?

このような例に出会ったときに思うのは、ヒトの第一言語習得能力というのは本当にすごいものだということ。

日本語のネイティブスピーカーなら、ここまでに挙げた「きゅう」と「く」の使い分けが全て無意識にできてしまうのだから、これはもう脱帽するよりほかありません。

しかしネイティブにはかなわないとわかっていても、言語の森に分け入って散策する楽しみが万人に開かれていることもまた確かです。

一隅を照らす

15020301

ここ数日、ISIS による邦人誘拐事件の報道に触れながら、さまざまなことを考えました。

  • 後藤さんの行動の是非。英雄論/自己責任論。
  • 今回の事件の真の動機。
  • ISIS という巨大な運動は人の心のどこから生まれたのか。またこれからどこへ向かおうとしているのか。

そして最後に辿り着くのは、

こんなにも壊れてしまった世界の中で、自分にはいったい何ができるのだろう?

という自らに対する問い。

さまざまな想念が浮かんでは消えて、それからふと降りてきたのが「一隅を照らす」という最澄法師の言葉。

径寸十枚、是れ国宝にあらず、一隅を照す、此れ則ち国宝なり

『山家学生式』

国の宝というのは金銀財宝のことではなく、自分の与えられた場所で自分の役割を果たすことのできる人のことである。

(解釈論争はありますが)昔から日本人の心の拠り所になってきた言葉の一つです。

私たちの社会というのは、例えば巨大な御神輿を担いでいるようなもの。

一人が手を離しても、神輿はびくともしませんが、全員が手を離したら、神輿はすとんと落ちてしまいます。

どんなにささやかな力であったとしても、神輿の担ぎ手の一人として社会に貢献すること。

そんなことが強く求められている時代なのでしょう。

報道を通して伝わる私たちの世界はとても残酷で、恐怖に満ちています。視界は暗く、冷たい風が吹きすさぶばかり。

そんな世界の中で、あなた自身が灯台のように周囲を照らす光であれ。と、そんな言葉を同じ時代を生きる大切な人に送りたいと思います。

イバラの妻、山の妻

15020201

ぐさい【愚妻】

自分の妻の謙称。

「新明解国語辞典 第七版」

日本語というのは、身内の謙称が発達した言語。

「愚」ひとつとっても「愚兄」「愚妻」「愚息」「愚弟」「愚妹」など、さまざまな係累に用いることができます。

しかし自分の奥さんを指して「愚」と言うのは何だか抵抗があるなあという人もいるでしょう。(怒られるかもしれないし)

そんな人にはこんな表現もあります。

けいさい【荊妻】

自分の妻の謙称。〔「荊」は、イバラの意。昔、中国後漢 梁鴻(リヨウコウ)の妻が、貧しい時イバラのかんざしと、もめんの裳裾(モスソ)を身につけたという故事に基づく〕

「新明解国語辞典 第七版」

イバラのかんざしとは、想像するだけで痛そうな感じ。

しかし表現として清廉なイメージがありますし、けいさいという音の響きも素敵です。

あるいはこんな表現も。

さんさい【山妻】

他人の前で自分の妻を言う時の称。〔愚妻・荊(ケイ)妻よりも古風な言い方〕

「新明解国語辞典 第七版」

山菜ではなく山妻。田舎育ちの妻という含意があるよう。

東京あたりに住んでいる人は使いづらい表現ですが、田舎の人なら「ウチの山妻が…」なんて使ってみるのも一興(?)

もちろん普段使いには無理があるとしても、こういう古風な表現には捨てがたい味わいがあります。

以上、日本語の妻の謙称を並べてみました。

それにしても「夫」に対する同様の表現が見つからないのは、日本語の不平等なところでしょうか。

 
新明解国語辞典 第七版 公式アプリ 新明解国語辞典 第七版 公式アプリ
価格: ¥1,900(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
App Storeで詳細を見る

1st 2nd 3rd cousin

15020101

英語で「いとこ」は cousin(カズン)。

cousin

(also first cousin)a child of your aunt or uncle

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

AさんとBさんが「いとこ」なら、Aさんの親とBさんの親は兄弟姉妹の関係。

それは当たり前として、気になるのは( )の中の first cousin という表記。

first cousin があるなら、second cousin もあるのかな?と思って調べてみると、見出し語としてのっていました。

second cousin

a child of a cousin of your mother or father

「Oxford Advanced Learner’s Dictionary」

second cousin は「またいとこ」の意味。

AさんとBさんが「またいとこ」なら、Aさんの親とBさんの親はいとこの関係。

あるいはAさんの祖父(祖母)とBさんの祖父(祖母)が兄弟姉妹の関係とも言えます。

また OALD にはのっていませんが、その次の thrid cousin という表現もあるようです。

third cousin

A person whose closest common ancestor with another person is a great-great-grandparent.

「Wiktionary」

third cousin は「みいとこ」の意味。

AさんとBさんが「みいとこ」なら、Aさんの親とBさんの親はまたいとこの関係。

あるいはAさんの曾祖父(曾祖母)とBさんの曾祖父(曾祖母)が兄弟姉妹の関係とも言えます。

「みいとこ」に会ったことがある!という人はさすがにあまりいないような気がしますが、一応こんな表現があるんですね。

この方式を続けていけば、理論上は 4th, 5th, 6th… と続けていくことが可能。

そのあたりまで調べてみれば、とんでもない有名人とつながっている可能性もありそうですが、果たしてどうでしょう?

cialis viagra online accutane