「おののく」と「わななく」の違いとは?
この世のものとは思えないような恐ろしい生き物に出会い、
恐怖におののく。。。
恐怖にわななく。。。
こんなときに使う「おののく」と「わななく」の違いとは何でしょう?
まずは新明解を見てみましょう。
おののく【戦く】
〔恐ろしさや寒さなどで〕ぶるぶる震える。
「新明解国語辞典 第七版」
わななく
〔恐怖や興奮などのために〕からだ(の一部)が小刻みに震える。
「新明解国語辞典 第七版」
これではどうもニュアンスの違いがはっきりしません。
続いて広辞苑も見てみましょう。
おののく【戦く】
おそれふるえる。わななく。
「広辞苑 第五版」
わななく【戦慄く】
- 恐怖や怒り、または寒気のために、体がふるえる。
- 音声がふるえる。
- 不安・動揺でさわぎ乱れて落ちつかない。
- 髪の毛がほつれる。
「広辞苑 第五版」
これによると「わななく」には複数の意味があるようですが、「恐怖に震える」という中核の意味はどちらも同じ。
結局、ニュアンスの違いははっきりしませんでした。
ただ辞書を一旦手元に置いて、おののく人とわななく人をイメージしてみると、わななく人の方が震えの幅が大きいように思いませんか?
おののく人 → ぶるぶるぶる
わななく人 → ぶるぶるぶるぶるぶる
おののくが3センチくらいだとすれば、わななくは5センチくらい?
いずれにしても、微妙な差ではありますが。。。
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カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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