フィンランド語学習記 vol.617 − vaatia

この頃フィンランド語の文章を読んでいると「要求する」を意味する vaatia という動詞がよく出てきます。

後続の単語の形がどのようになるのか、語法書の『Tarkista Tästä』で改めて確認してみました。

VAATIA(verbi, transit)

vaatia + N abl Opettaja vaatii oppilailta liian paljon.
Suomen hallitukselta vaadittiin selvitys asiasta.
vaatia + V 1. inf Vaadin saada tietää, miten asia on.
vaatia + O par + V -mAAn Opettaja vaati minua tekemään harjoituksen uudestaan.

 

『Tarkista Tästä』P.146

ここには、

  • vaatia + 名詞の離格[-ltA]
  • vaatia + 動詞の原形
  • vaatia + 分格目的語 + 動詞の第3不定詞入格[-mAAn]

という3つの形が紹介されています。

それぞれをざっくり訳してみました。

先生は生徒にあまりに多くのことを求めます。
フィンランド政府はその問題についての報告を求められた。
私は問題が何なのかを知る必要がある。
先生は私にもう一度練習をするよう求めた。

要求するというのは、何かを「◯◯から要求する」ことなので後ろに離格[-ltA]を伴う、

というのは理屈では納得できるのですが、やはり「◯◯に要求する」いう日本語からの連想で向格[-lle]などの格を考えてしまいがちです。

これはフィンランド語ではよくあることなので、当面は一つ一つの動詞の語法を確認していくしかありません。

いずれ、*Opettaja vaatii oppilaille liian paljon. みたいな文に不自然さを感じることができれば、多少はフィンランド語の感覚が身についてきたと言えるのかなと思います。