フィンランド語学習記 vol.189 − トゥルクからタンペレへ
フィンランド語教室65週目のレポート。
今回はテキストを読みながら、以前に習った内部格と外部格のつくり方をおさらいしていきます。
フィンランド語学習記 vol.184 − 内部格と外部格 | Fragments
例えば、こんな文を作ってみたり。
(トゥルクからタンペレへの旅はいくらくらいしますか?)
Kuinka paljon maksaa matka ( 3 ) ( 4 )?
(タンペレからトゥルクへの旅はいくらくらいしますか?)
*kuinka paljon(いくら)、maksaa(支払う)、matka(旅)
1〜4の空欄に Turku(トゥルク)と Tampere(タンペレ)の変化形を入れるのですが、これがなかなか難しい。
「トゥルクから」「トゥルクへ」という形は内部格を使ってつくります。
出格 | -stA | トゥルクから | Turusta |
---|---|---|---|
内格 | -ssA | トゥルクで | Turussa |
入格 | – | トゥルクへ | Turkuun |
Turku の[-k-]が出格と内格では消えているのに、入格ではそのまま残っています。このあたりはややこしいところ。
一方「タンペレから」「タンペレへ」という形は外部格を使ってつくります。
離格 | -ltA | タンペレから | Tampereelta |
---|---|---|---|
接格 | -llA | タンペレで | Tampereella |
向格 | -lle | タンペレへ | Tampereelle |
Tampere の語尾は[-ee]と伸ばしてから、格語尾を付けるので要注意。
そもそもなぜトゥルクには内部格を使い、タンペレには外部格を使うのか?というところが最大の疑問な訳ですが、これについては単一の理由で説明するのは難しいよう。
ただし内部格を使う街の方が圧倒的に多いようなので、原則としては内部格を用いるということにしておく。その上で、外部格を使う街を覚えておくというのが学習者にとっての現実的な対応策のようです。
☆外部格を使う街(地名)の一例
- Riihimäki(リーヒマキ)
- Rovaniemi(ロヴァニエミ)
- Seinäjoki(セイナヨキ)
- Tampere(タンペレ)
- Ahvenanmaa(オーランド諸島)
長くなりましたが、冒頭の文に戻って穴埋めをしてみましょう。
(トゥルクからタンペレへの旅はいくらくらいしますか?)
Kuinka paljon maksaa matka ( Tampereelta ) ( Turkuun )?
(タンペレからトゥルクへの旅はいくらくらいしますか?)
英語なら「from, to」、日本語なら「から、へ」で済むところですが、フィンランド語はかなり頭を使いますね。
すらっと出てくるようにするためには練習あるのみでしょう。