iPhoneアプリ『ロイヤル英文法』のQ&Aを読んでみる
iPhoneアプリの『ロイヤル英文法』を試してみたら、思いのほか使用感がよく、触っていて楽しかったので紹介してみたいと思います。
Kindle を始めとする電子書籍が広まりつつある昨今。私も2010年から Kindle 3、昨年末から Kindle Paperwhite を使っています。
しかし内容によって、電子書籍に向いている本と向いていない本があるのもまた事実。
具体的には、辞書や文法書などのリファレンスと現行の電子書籍はあまり相性がよくないと感じています。
電子書籍は、始めから終わりまで内容を順番に読むことには適しているものの、本全体から必要な部分を探し出すことには適していないからです。
おそらくこの問題をクリアしたときに、電子書籍の新しいステージが始まるのではないでしょうか。
一方 iPhone アプリで文法書を読む場合、紙の本のようにパラパラとめくることはできないものの、Kindle に比べれば画面遷移は速いですし、検索機能を利用することもできます。
例えば、検索窓に who と入れれば、本文中に who を含む文法項目が一覧表示されるのです。
これは紙の本にはない優れた特徴と言えるでしょう。調べたい内容が決まっているとき、紙の本よりアプリの方が早く探し出せるというケースもあるのではないでしょうか。
さて『ロイヤル英文法』は、日本語で書かれた英文法書としては定番の一冊で、私も学生のころからよくお世話になっています。
母語でこれだけの情報量を持った英文法書を読むことができるというのは、考えてみると非常に幸運なことだと思います。
この本はもちろんリファレンスとして傍らにおいておき、何かわからないことがあるときに参照するという使い方がもっとも一般的でしょう。
あるいは英語を専門にしたいというような人は、最初から最後まで通読することもあるのかもしれません。
そこまでではないものの、英語やことばが好きという人におすすめしたいのが、本書の「Q&A」を通読すること。
「Q&A」では、英語を学んでいる人が学習の過程で感じる典型的な疑問を100編のコラム形式にまとめてあります。例えばこんな内容。
nice he(すてきな彼)と言えるか?
can と be able to は同じ意味か?
これがとても面白く、昔、このコラムだけを拾い読みしたことを覚えています。
今回紹介した『ロイヤル英文法』のアプリでは、「Q&A一覧」というページから、コラムの目次をこのように見ることができます。
特に調べたいことがなくても、読むだけで新しい発見がありますので、ぜひご覧になってみてください。おすすめです。
ロイヤル英文法改訂新版
価格: ¥1,500(記事公開時)
カテゴリ: 辞書/辞典/その他, 教育
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